bhカタログ【春40号掲載】2013.4.10
サロンユース化粧品として絶大な人気を誇るCBS化粧品、日本製であることの安全製と安心感、そして化粧品の品質を大きく左右する「水」に対する強いこだわりが、多くのサロンに支持されています。
同社は自社工場を持ち、マーケティングから製品開発・製造・販売まで一貫しておこなうことができるため、サロン現場の要望をいちはやく、製品に反映するなど、ニーズを的確に捉えた、ものづくりの姿勢も人気の要因かもしれません。
普段、私達が使用している化粧品がどのように製造されているのか、サロン現場のニーズは、どのように製品化に反映されているのかなど、人気ブランドの秘密に迫りました。
日々、CBSインストラクターから上がってくる、サロンからの要望をダイレクトに反映した化粧品の研究開発がこの研究開発室でおこなわれています。研究開発室とインストラクター間での徹底した、ディスカッションは毎日のように展開されており、例えば、「もう少し柔らかく」、「もっと伸びを良く」、「保湿効果を高く」、「香りを強調したい」などインストラクターからの様々なオーダーを具体化していきます。しかし、テクスチャを重視すると、化粧品としての効果が低下したり、またその逆もあったりと、非常にバランス調整が難しい仕事です。
また、業務用化粧品においては、コストも重要な要素です。そのため原料の選定、配合量もシビアにおこなう必要があります。これらの課題をクリアし、より良い製品をつくるためには、多くの時間と労力を要しますが、お客様の「こんな化粧品が欲しかった」という声が何より励みになるというスタッフの言葉どおり、決して妥協しない、その研究開発に対する強い姿勢がCBS化粧品の人気を支えているのかも知れません。
化粧品の製造は原料を配合し撹拌、いわゆる化粧品素地をつくるところから始まります。
原料のわずかな配合量の違いでも、大きくテクスチャが異なってしまうこともあるため、この工程にすべてがかかっていると言っても過言ではないでしょう。原料の分量や撹拌する時間などは、数値化により管理されていますが、その日の気温や湿度、さらには原料のロットごとの品質のばらつき(特に自然素材の原料はバラつきが大きい)等も考慮し、配合しなければならないといいます。これら環境・状況への対応は、極めて数値化しづらく最終的には、人の手による職人的な判断が必要となります。ご存知のとおり、わずかなテクスチャの違いでも、施術のクォリティに大きく影響します。プロが施術に使用する化粧品だからこそ、フルオートメーションによる製造ではなく、キャリアの豊富なスタッフの手を介して、一つひとつ丁寧に作られています。
充填作業が終わった製品は、機械によりラベリングが行われ、シュリンク(容器を保護する透明フィルム)が必要な場合は、専用の機械によりシュリンクパックされます。その後、容器に傷や汚れが無いか、貼付されたラベルに曲がりは無いか、シュリンクにシワが無いか等、熟練したスタッフによって一つひとつ、丹念にチェックされます。この最終検品を合格した製品が晴れて、CBS商品として市場に出荷されます。
すべてのCBS商品は、この配送センターより発送されています。なんとスタッフは全員女性、そのためか、製品はきれいに整理整頓され、倉庫というより、ショールームといっても過言では無いほど。商品はお客様の元に届くまで大切に保管されます。
施術ルームでは、インストラクターチームを中心として、定期的なサロン講習会やメニュー開発の他に、研究開発室との連携により、日々、新商品の開発がおこなわれています。サロン現場の要望やニーズを拾い上げ、新商品案を企画し、研究開発室から上がってきた試作品を検証する大切な役割を担っています。例えば、大人気のピールオフパックもこのインストラクターチームの発案により、製品化されたものです。製品化にあたり、インストラクターチームから出したオーダーは下記の3点でした。
❶新人のエステティシャンでも簡単に使用できるように乾く時間を緩やかにする。
❷パックの上からトリートメントができるようシリコン素材を破れにくく改良(但し柔軟性は維持)。
❸パック剤が肌に残らないように、きれいに剥がれるようにする。
これらは、実際にサロンの現場から寄せられた要望であり、この課題をクリアするために、試作・テストを幾度となくおこない、実際には相当な苦労があったといいます。しかし、インストラクターチームと研究開発室、双方の妥協しない努力により、今までに無いタイプのピールオフパックが誕生したのです。
bh:工場を拝見させていただきましたが、製品企画・製造から物流まですべてを自社でおこなっているのですね。
圓田:原料以外は全て自社でおこなっています。当社に求められているのは、一般流通の化粧品のように一度に大量に生産するということよりも、サロン様のニーズに応えた、プロフェッショナル化粧品を必要なタイミングで製品化するという機能だと思っております。
実は、当社も初めは製造を外注していたのですが、理想とする化粧品がなかなか完成しなかったり、製品化までの時間も掛かり過ぎるため、自社で製造するようになりました。
bh:なるほど、CBS化粧品は相当コストパフォーマンスが高いという話を良く聞きますが、実際、ファブレス(製品企画だけおこない製造は外部委託する工場を持たないメーカー)で、CBSと同クォリティのものを同じ価格帯で製品化するのは難しいのでしょうか?
圓田:難しいでしょうね。当社の場合、納得のゆくまで、徹底的に試作品を作りテストします。この試作の数量だけでも膨大な数に上りますから、外部にお願いすることはできません・・・というか仕事として、受けてくれないと思います(笑)。
bh:製品化にあたって、何を重要視していますか。
圓田:まずは結果が第一優先です、その次にコストですね。コストについては、その時々の景気や市場動向をみながら価格設定に反映しています。具体的に言うと、一回あたりの原価率を、平均的なメニュー価格の10%以内に収まるよう、価格の設定をおこなっています。
bh:最近は大学の研究機関とも連携してプロジェクトを進められているとか。
圓田:よりよい化粧品開発のために、大学などの研究機関とのマッチングで、プロジェクトを進めています。当社では導入の難しい、研究用の機器などを使用させてもらったり、共同で研究をさせていただいています。このプロジェクトによる商品も近い将来、皆様にご紹介できると思いますよ。
bh:圓田社長はもともと関西ご出身と伺っておりますが、拠点を北海道に移された経緯を教えてください。
圓田:まず水ですね。ご存知のとおり化粧品のベースは水です、この北海道の素晴らしい水質で化粧品を製造するために北海道を拠点にしたといっても過言ではありません。
それと、個人的には、この美しい自然環境の中で仕事が出来る・・・というところもありますね。
bh:世界有数のパウダースノーで有名になったニセコをはじめ、ワールドワイドで北海道が注目されつつありますが、何か北海道をブランドとして発信してゆく予定もあるのでしょうか?
圓田:実は北海道の豊かな自然素材を活かした、サロン用の化粧品を開発予定です。
さらに、この北海道ブランドを武器に、今後は、海外のサロンにもCBS製品を使用していただくべく、海外進出をも考えています。
株式会社シー・ビー・エス
代表取締役 圓田 照夫さん
1988年米国に美容留学、1992年大手エステティックサロン講師をした後、1994年エステティックサロンを創業。1997年にエステティックサロン・皮膚科のためのプロフェッショナル専用化粧品会社として設立。
また自らがエステティシャンでもある。
※株式会社シー・ビー・エス工場は移転いたしました。
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